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2026/09/30

「紫陽花」と素晴らしきMVたち

Youtubeのミックスリストに入っていた、離婚伝説の「紫陽花」という歌。
歌声もとても印象的なのだけど、MVがとても、とにかく、とんでもなく素晴らしい。




最初は映画の一場面なのかと思ったが、どうやら違うらしい。
とにかく、何も言わずに観てほしい。

それにしても、「離婚伝説」ってすごい名前だ。
この名前、「マーヴィン・ゲイの1978年発売のアルバム『Here My Dear』の邦題から」採られているそう(「AIによる概要」より)。
最近わたしが大好きな「Bialystocks(ビアリストックス)」も、そういえば映画に由来するらしい。
この名前、ビアリストックス、が、なかなか覚えられなかったな。
離婚伝説、は、一発で覚えたんだけど。

…閑話休題。

「紫陽花」のMVをきっかけに、MVが素晴らしい歌のリストを作ってみた。
やや偏りのあるリスト、あっという間に20本を超えた。
なかなかいいリストができたので、公開します。



古賀先生に「水溜まり写真家になってください」と言われてます(笑)


雨は上がる予報を信じる朝6時土砂降りのなかベランダで歌う



2026/08/09

[速報]TOMOO Live at 日本武道館 2025.05.23(8月9日23:59まで無料配信)

Tomooさんの日本武道館ライブが今日、8月9日23:59まで無料配信とのこと。

今朝、ブリーチほやほやのTシャツとタオルを干しながら観始めて、これはシェアしなくては!と、使い慣れないインスタやXでリポストして、それでも気が収まらずにこちらでもお知らせ。
※動画が再生できなくなったので、公開中のライブ冒頭「Ginger」に差し替え※

Tomooさんのベイビーフェイスからの透き通る低音に、すっかりハマっている。

ドイツに留学していた頃、ドイツ語吹き替え版の宮崎アニメが留学生の間で流通していて、その中でも『魔女の宅急便』が特にお気に入りだった。
なんといっても、主人公のキキが日本語版よりずっと低音で、それがたまらなくよかった。
ほんとうに何度も観ていたあの頃、大変だったあれこれも画面の向こう側にフラッシュバックするから、この予告編を見ただけで泣けてしまう。


Tomooさん、キキ(ドイツ語版)みたいなその歌声は、新しくてもなんだかなつかしい。



こんどヒンメリ作りに旭川に行きます


枠がありそれをはみ出すのが好きだ夏花の影は車道へ伸びる



2026/05/05

いまどき宗教音楽

「わたくし的ゴスペルソング」のプレイリストを作っていて見つけた、ちょっと気になるいまどき宗教音楽をご紹介。

〇Annett Louisan(アネット・ルイザン)「Hallo Julia」「OMG!」

ドイツ語勉強のために聴くようになった彼女の歌、好きな曲はたくさんあるけど、プレイリストにも入れたのがこの「Hallo Julia」。
ドイツ語が分からなくても、「Hallo Julia(ハロー、ユリア)」が、しだいに「ハレルヤ」と聞こえてくるのは分かるはず。


歌詞を私訳して、ChatGPT添削&推敲してみた。
"Hallo Julia"   Annett Louisan
「ハロー、ユリア」 アネット・ルイザン

So viel hab' ich schon durchgemacht
いろいろ経験してきたわ

Doch noch nie war ich religiös
でも宗教的だったことは一度もなかった

Heut' fang' ich mit Katholisch an
今日から私はカトリックになる

Denn die sind so schön pompös
あの人たちってステキに豪華で

Dann trink' ich gratis roten Wein
それに赤ワインもタダで飲めるでしょ

Zur Not gibt es immer Brot
困ればいつでもパンがあるし

Könnte über Wasser gehen
ひょっとして水の上も歩けるかも

Es gäb ein Leben nach dem Tod
死後の命だってあるかもしれない

 

※
Endlich kann ich glauben
やっと信じることができるの

Was war, kommt auf den Schrott
いままでのことはゴミ箱行きよ

Ich glaub' nicht mehr an mich
もう自分のことは信じない

Ich glaub' nur noch an Gott
私が信じるのは神さまだけ

Und ich, ich wär' erleuchtet
そして、私も悟ったりするのかも

Von dieser Welt entrückt
この世からは退いて

Ich sing' nur noch im Kirchenchor und hör' die Stimmen des Glücks
歌うのはもう聖歌隊でだけ、そして幸せの声を聴くのよ

Hallo Julia
ハロー、ユリア

 

Ich bräuchte keine Drogen mehr
もうドラッグはいらないわね

Jesus gibt mir Kraft
イエスさまが私に力をくれるわ

Ich schlöss' dich in mein Nachtgebet
夜の祈りにはあなたのことも入れて

Und hoff', dass du's auch schaffst
そして願うの、あなたもできるようにと

Statt Rave, fahr' ich zum Kirchentag
レイヴの代わりに教会大会に行くわ

Und bete mich in Trance
そしてトランスしながら祈るの

Meine Knie sind auch schon wund
膝も傷だらけにして

Ich sing' christliche Chansons
クリスチャン・シャンソンを歌うわ

(※くり返し)

 

ChatGPTの添削はこちら:

この歌に関するコメントも出てくるインタビュー記事も興味深い。

ちなみに彼女には「OMG!」という曲もあって、こちらはMVも宗教的。



〇The南無ズ「てら・テラ・寺」「南無ずっきゅん♡」

かなり好き。
でも非常勤の授業で紹介するかどうかは、仏教徒になっちゃう人が増えそうだから考え中。
自分の「わたくし的ゴスペルソング」に入れるかどうかも、いちおうクリスチャンの身としては、明らかに異教の音楽をいれてもいいものか、迷っている。

いまのところ、私のベストワンは「てら・テラ・寺」。
もう歌って踊れちゃうかも。


「南無ずっきゅん♡」もいい。



〇Padre Guilherme(パドレ・ギリェルメ)

教会の受付仕事ではよくBGMを流していて、誰にも何も言われないのだけれど、自分ルールとしてキリスト教音楽縛りにしている。
こちらはポルトガルのDJ神父、ライブ映像もなんだかすごくありがたくて、実は、仕事中に一番聴いているのが彼のYoutubeかも。


・・・ハッ、連休真っただ中なのに、つい仕事のことを考えてしまった。
いかんいかん。
やっぱり「てら・テラ・寺」のMVを観ることにしよう・・・


職場の鍵、左のロザリオ入れに入れていたのを、
上司&夫に「ちょっと引くわー」と言われた(笑)のと、
鍵を落としそうなのとで、右の鳥に収納してみた。
可愛いのだけど、大きさと重みと感触が、妙にリアル。
ちなみに通勤リュックにつける予定です。わくわく




項垂れて歩む道にはうぬうぬと生まれむみどり歌はまほしや



2026/04/06

お別れプレイリスト

先輩の「希望の歌」リストに触発されて、自分でも「わたくし的ゴスペルソング」のプレイリストを作ってみた。
作り始めたら、あれもこれもとあっという間に増えていって、合計40曲、私的には超圧巻のプレイリストが1時間足らずで出来あがった。

さっそくお皿洗いをしながら聴いてみる。
これは、ヤバい。
私の琴線に触れまくり(いや当然か)、たちまち涙があふれる。

思い出すのは、20年前。
友人のお通夜の会場に流れていた音楽と、エスプレッソの薫り。

あれ以来、私は折に触れて、自分のお葬式の時にどんな音楽を流そうかな、と考えてきた。
そのひな形が、できたてホヤホヤの「わたくし的ゴスペルソング」プレイリストなのだと気がついた。


新しい職場と樹齢170年超のケヤキ



転勤の挨拶メールに返信し嵐の後に踏み出せば春


2026/04/02

新しい希望の歌

ああ、これは言葉の本当の意味でのゴスペルなのだ、と思った。

私はふだん、音楽に対してすごく保守的で、新しい歌手やバンドを好きになることはめったにない。
しかも、好きになるとその歌手やバンドの音楽ばかりを集中して聴く時期が続く。
ごく狭くまあまあ深く、というのが、私の音楽との関わり方なのだ。

そんな私が最近好きになったのは、TOMOOさん。
ドラマの主題歌になっていて、これがまあ絶妙のタイミングで絶妙な歌詞とともに流れるものだから、ドラマを観終わったらすっかり好きになっていた。
TOMOOという名前がはからずも私の名前と重なり、しかも私の最初の上司の名前と同じ(!)という偶然もあり、でも、なによりも、彼女の歌と歌詞がすばらしい。

そうして少しずつ、彼女の歌を聴き始めた矢先に出会ったのが、新曲『ソナーレ』だ。
キラキラがあふれる旋律、余韻が響きあうように耳に残る。
YouTubeで生成される「ミックスリスト」に入っていて、この歌は最初から、わあ、すごくいいな、と思った。
何度かめで聴いた時に、あらためて歌詞を見ながら口ずさんでみたら、涙がこぼれた(ま、右目からだけですが)。

すぐれた歌詞は、聴く人それぞれに解釈が委ねられているものだと思う。
私にとって『ソナーレ』は、まっすぐなキリスト教信仰の歌だ。
眠りから目覚めたら
ひらかれたページの上にひとり
見回せど見えない
あても 出口も

そして聞こえたのは
名前を呼んでるあなたの声
手探りの言葉と歩き出した

存命の最もすぐれた宗教学者であり最高の教育者でもある先輩(サックス奏者)が「授業を担当した複数大学にて、学生の皆さんに選んでもらった「生きる希望を支える歌」のリスト」を公開していて、この内容がすごくおもしろい。


わたしもimaseくんの『ユートピア』でリストにエントリーしたのだけれど、そこにTOMOOさんの『ソナーレ』を新たに加えたい。
こんなふうに「わたくし的ゴスペル」のプレイリストには、きっと私が生きているかぎり、新しい「希望の歌」が加わり続けるのだろう。

※私がつくった「希望の巡礼者」各国語バージョンのプレイリストも公開中





巡礼のアヴェマリアただひたすらな朝の地下道歩き続ける




2026/03/30

10周年

 我らが体育さん、なんと今年はメジャーデビュー10周年とのこと。


そして、岡崎体育 10th Anniversary Tour"Zepp10連単総流し"の開催決定!という嬉しいニュース。
もちろん札幌もちゃんとツアーに組み込まれている。

いやー、どうしよう、ひとりでも行っちゃおうかしらん?と思ってサイトを見てみると、座席は「1F スタンディング」と「2F 指定席」の2種類がある。

2022年春に姪っ子と行ったZepp札幌のライブでは、1階だったけどちゃんと椅子があった、はず。
2024年12月に別の姪っ子と行ったライブは、会場がコンサートホールで、ふかふかの椅子に座れた。

Zepp札幌でスタンディングのライブと言えば、院生の頃、Coccoの大ファンの友人と一緒に観に行ったのが、たぶん最初で最後だった。
あの時はたしかCocco初の札幌ライブで、お客さんがノれずに、バンドマンがイライラしているのがありありと分かるという、稀有なライブ体験だった。
夏だったので、会場は冷房がガンガンに入っており、しかしそれに対して客席は冷え切っていて、ライブの後、私はめずらしく大風邪をひいたのだった。

というわけで体育さんのライブ、1階スタンディングか、はたまた2階席か、考えてみた。

Zeppのスタンディングなら、きっとびっくりするほど体育さんが間近で、そりゃあもう最高に楽しいに違いない。
でも、そんなところに一人で行って、はたして「私は」楽しめるのだろうか?
2階の指定席なら、疲れても座ればいいし、パーソナルスペースも守られるから、安心して楽しめそう。
でもでも、2階から1階の大盛り上がりを眺めるだけ、というのも、なんだかずいぶん寂しげだし、2階で座って観るくらいなら、家でプロジェクター&大音量で踊りながら観たほうが、心おきなく満喫できそう。

となると、チケットをとるならやっぱり1階スタンディング一択なんだけど、うーん、勇気が出ない。
とりあえず、体育さんのMVを観ながら、イメトレしてみることにしよう。


もし、一緒に行ってもいいよ!という人がいれば、LINEで連絡ください(笑)



すれ違う僕らの自転車加速して次に会うのは三十年後

2026/03/01

最近の本とか映画とか音楽とか


夫の日本語練習のために買った「はんたいことばカード」をきっかけに、大ファンになったノラネコぐんだん。
思えば、ミニオンズもそうだし、黄色くてかわいい生き物がたくさんいるのが私の琴線に触れるのかもしれない。
夫の誕生日にプレゼントした『ノラネコぐんだん ピザをやく』(名作!)は、夫よりも私が夢中になって、その世界の深みにどっぷりハマった。

そんな私に、当然のようにAmazonがおすすめしてきた『ノラネコぐんだんコミック』。
じつはまだ読んでいなくて、つぎにどんよりの波が来たとき用にとっておいてある。
ちなみに、鬼才・岡田あーみん『ルナティック雑技団』全3巻もどんより用として控えており、こうなるとむしろどんよりが楽しみな今日この頃である。


〇エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)


最初に観た時は、なんだか小粒なSATCという印象だった。
でも、観ているうちに主人公のエミリーやほかの登場人物も成長し、まあまあ面白くなってきたかもと思っていたところ、新シーズンの舞台は、パリからなんとローマへ!

私は、生まれて初めての海外旅行がイタリア、ローマ・フィレンツェ・ベネツィア・ミラノをめぐる友人との二人旅で、とくにローマの衝撃は、私の人生に深く深く残っている。
この旅行の話を書き始めたら、本1冊分にはなりそうなので置いておくとして、そういうわけで、舞台がローマの映画は、もうそれだけでプラス120%くらい底上げされるのだ。

このドラマも、絶妙なタイミングで舞台をローマに移し、私もながら見ではなく、もっぱら仕事がない日の朝食のお供にしている。
いや、それも食べながらではあるけど、休日の朝食の時間は、私にとって最高のゴールデンタイム。
やっぱりローマはいいなあ、と思いながらほくほくと観ていたら、今朝観た第4話の最後であれよあれよと物語が動いて、どうやら次回はパリに戻ることになるらしい。ぶー。


〇グッと!地球便「離婚後、フランスに渡って刺繍作家として生きる娘へ」

ぐっさんという芸人を鬼越トマホークのYouTubeで再認識して、すっかりファンになった。
その流れで観ている「グッと!地球便」という番組、コンセプトは「日本の家族から海外の家族に贈り物。地球便が遠く離れて暮らす家族の想いを届けます」。

「離婚後、フランスに渡って刺繍作家として生きる娘へ」と題する今回は、小西川かおりさんという刺繡作家さんが主人公。
彼女のストーリーは、ところどころ私の人生にも重なっていて、すごくおもしろかった。

ぜひ番組を観てほしいのだけれど、見逃し動画の視聴期限は今日(3/1)10:54まで。
もしそれまでに観られたらラッキー、ということでリンク貼ります。

番組のインスタには写真付きで紹介されているので、上のリンクが切れたらこちらをどうぞ。


〇リボンつながりの歌

とある場所で『全領域異常解決室』というドラマを知って、たいして期待もせずに観始めたら、すっかりはまってしまった。
(今年、映画化されるらしい!)

このドラマの主題歌がTOMOO「エンドレス」で、「主題」歌という名にふさわしく、ドラマの内容とがっちりリンクしている素晴らしい歌だった。


歌い出しは「たとえるなら 二つのリボン」で、DNAのらせん構造をほうふつとさせる。

そして、まさにこの「リボン」がタイトルになっているのが、我らが体育さんの新曲。
これがまたすばらしく美しいデュエットなのだ。


YouTubeのコメント「なんてきれいな岡崎だ 誰かオリジナル木こりの泉に落としたのか」がまた素敵。





昼下がり嵐は止みて標識の「真駒内」にだけ積もる雪かな


2026/02/26

忘れな草の花を御存じ?

変な時間に目が覚めてYouTubeを開く。
バキ童勢が尾崎放哉の詩を読んでわちゃわちゃしてる。
その流れで、小説の一行目で盛り上がる回を見たら、これがまた楽しい。


今日のタイトルは、ここで紹介されていた坂口安吾「ピエロ伝道者」から。
ちなみにその一行目は、

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

うおーいいねーとひとしきり盛り上がった後で、ぐんぴぃさんが青空文庫にある原文(短いです)を読んで、うわこれすごい、最後の文もいいね!と言っていたので、さっそく動画を一時停止して読んでみたら、ほんとうにむちゃくちゃよかった。

数日後、また変な時間に目が覚めて、動画の続きを観たら、舞城王太郎の一行目が絶賛されていた。
ちょうど前日、夕食を作りながら、夫に舞城王太郎の「熊の場所」という短編の話をしたところだったので、お、と思った。

お前が熊に遭遇して逃げ出した場所は、そこに戻らない限り、恐怖の源泉となる。
その恐怖から逃れたいなら、熊と出会った場所にお前は戻らなければならない。

私にとっての熊の場所に、お菓子とお茶をもって挨拶しに行こうと思う、と夫に言ったら、すごくほめられてうれしかった。
来週は、そんな感じの予定がふたつある。

個人的にはこれこそ雪まつり



除雪車の啼く夜にゐる返信に紛れる君のベクトル触れなん


2026/01/11

YouTube履歴の現在(私の場合)

わあ、おもしろい!これはあの人に教えたい――そう思うひとの顔が3人以上浮かんだら、LINEやメールするよりも、ブログに書いたほうが早いかもしれない。
だから、その相手がこのブログを読んでいるかはわからないけど、とりあえずここに書いておくことにする。

最近、YouTubeでおすすめされた動画が数珠つなぎにおもしろいのである。


〇鬼越トマホーク喧嘩チャンネル

ぐっさんという芸人は知っていて、とくに好きでも嫌いでもなかったけれど、この動画で、私が思っていたよりずっと振り幅の大きい、魅力的なひとなのだと気づいた。


その流れでお笑いトリオぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1の回を見たら、笑えて泣けて、びっくりした。


さらにおすすめ動画をいくつか見て、もしかして鬼越トマホークの二人がすごくいい聴き手なのかもしれないと思い至り、チャンネル登録したのであった。


〇バキ童チャンネル

このチャンネル、私はとあるプロジェクトの同僚が教えてくれたサンリオ動画(たとえばコチラ)でハマり、その後も「キモシェアハウス」シリーズを中心に、それなりの数の動画を見てきた。
最近公開された動画「バキ童卒業を関係者に報告しました。」を見たら、文字通りのオールスター感謝祭で、いままでバキ童チャンネルを見てきてよかったなーとしみじみ思った。

※性的な内容を含みます。変な広告が出てくるようになるかもです。視聴は自己責任でお願いします。



〇不思議系(ハンターCh&渦)

フォローしている鏡リュウジさんのXで知った「ハンターCh」は、いろいろおもしろい動画が満載で、これから少しずつ見ていくのが楽しみ。
とくに、榎木孝明さんと成瀬雅春さんの回は圧巻だった(ファンタジーですから!)。

そして、ピース又吉直樹【渦】公式チャンネルは、昨日見つけたばかり。
まず、おすすめに出てきた『遠野物語』についての動画で、へえ、このひと面白いんだなと思い、そこから【百の三_人間とは何か?】三部作にたどり着いた。


人間とは何か?をテーマに100のエピソードを話すというこの企画。
又吉さんの語り口が素晴らしく心地よく、すべての話にちゃんとオチがあって、ほんとうに100のストーリーが語られていることにも驚いた。
各回の印象的なエピソードを選ぶなら、「トラ力士」(前編)、クリスチャンの祖父(中編)、金縛り(後編)、かな。
「百の三」シリーズの再生リストには、なんと173本も動画があって、ますますびっくり。


・・・以上、私のYouTube履歴よりお届けしました。
あなたの心に響く動画があれば、お知らせください。


大好きな街の大好きな季節



わらわらと記憶の君らをひとり夜に束ねてゐたり雪はふりつむ



2025/12/24

歌は二倍の祈り

カトリック教会のミサでは『聖書と典礼』という小さなパンフレットが配られる。
前号の『聖書と典礼』のコラムに「歌う者は、二倍の祈りをする」という格言が紹介されていた。
その格言の元ネタはアウグスティヌスの聖書注解で、文字通りの引用ではないものの、「<歌によって祈りが二倍になる>という発想はアウグスティヌスの思想を見事に発展させた」とされる(『聖書と典礼』2025年12月21日、7頁)。

「倍音」に興味を持って、ミサで歌うのがますます楽しくなっていたところ、祈りが二倍というのはステキにお得だなー、と思う。

その日のミサの後、アルゼンチン出身の学生から、彼女が好きだというクリスチャン歌手を教えてもらった。
彼女の地元では、ミサには老若男女がもっとたくさん集まり、音楽もギター伴奏があったりだいぶノリノリなのだという。

家に帰って、さっそく教えてもらった歌手を検索してみた。


二倍どころか10倍、100倍くらいの祈りになりそうな歌声で、たちまちお気に入りになる。

『聖書と典礼』のコラムの最後には「今年は新たに聖歌を一つだけでも学んでみては」、「すでに知っている聖歌を自分の好きな外国語で歌ってみるのもいい」とあり、なるほど、たしかにいいかも、と思う。
もっかお気に入りの『希望の巡礼者』を、ドイツ語・英語・まだ勉強を始めてもいない韓国語でも覚えられたらと思いながら、いっしょに歌いたい人たちの顔を思い浮かべている。



交差する昨日と今日のわたしたちライブカメラのクリスマスの木


2025/12/21

[速報]「日出処の天子」が札幌に![先行予約は本日12/21まで](12/22&12/27追記アリ)

たまたまニュースを見かけて、うぎゃー!となり、友人たちに手あたり次第LINEして、それでも高ぶる気持ちが収まらず、ここに投稿します。

能狂言『日出処の天子』が札幌に来ます!!!




東京の追加公演に落選してがっかりしていたところに、このニュース!
しかも先行予約は本日12月21日23時59分まで!

あわてて申し込みサイトを開き、チケットは第4希望まで申し込めるので、とりあえず上から順番に2枚ずつポチり、申し込み完了画面もスクショしてLINEに転送、そのあとチケット概要の小さな文字を詳しく見てみると、なんと…

札幌公演は終演後にアフタートークがございます。
登壇者:山岸凉子、大槻文藏、野村萬斎、茂山逸平、大槻裕一


や、や、やばすぎるーーー!!!


 【12/22 追記】
ウポポイ開業5周年で玉三郎も来る!リアル国宝!無料(ウポポイ入場料のみ)!
「ウケㇱコㇿ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~」
申し込みフォームはこちら

【12/27 追記】
日出処のチケット、第2希望のS席が当たりました!!!


2025/11/01

逞しく美しく暮らす

友人に教えてもらったYouTubeチャンネルがとても良くて、最近よく観ている。

ずいぶん有名なチャンネルらしい。
少女のような美しい女性が農村で祖母と暮らす、その暮らしを切り取るような映像は、たぶん私の言葉で説明するよりも、いくつか動画を観たほうが早いだろう。


彼女の手から作り出される食事や調度品、華やかな衣装や装飾は、どれもため息が出るほど美しく、なにより、それらを黙々と生み出していく彼女自身が美しい。
自然豊かな農村での暮らしに、逞しさと美しさがあふれている。

(大好きなあの歌とともに)

私がお弁当とお惣菜づくりのパートを始めてから、4か月が過ぎた。
火傷や腱鞘炎を乗り越えた私の手も、ひと回り逞しくなったような気がする。

朝早くに出勤して、炊きあがったごはんを大きな容器に移したら、スチーム、揚げ物、オーブン、材料切りを同時に進める。
ひと通り準備が整えば、お弁当とお惣菜をそれぞれの容器につめていく。
お弁当とお惣菜をすべて出し終えるのがお昼頃、そのまま休みなく翌日の準備が始まる。
たくさんの野菜を必要な数だけ数えながら切り、スチーム、ボイル、翌日のスチームとオーブン用の材料も並べ、ザンギを仕込んだり、フライヤーを掃除したり。
休む間もないトライアスロンのような立ち仕事、それにもやっと慣れてきた。

パート先の上司の女性は、ほれぼれするような段取りとスピードのひとで、そういえば、農村で暮らすYouTubeの彼女に、どこか通じるものがある。
その逞しさと美しさに、私は憧れる。

ちょうど1年前、わがやの庭(のような知事公館の庭園)



街路樹は十月最後の木曜日凍えるほどに美しくなり


2025/06/25

名前のある日々

imaseくんコンサートの2日前、うれし&楽しみすぎて、スクショした電子チケットとともに、こんなLINEを妹に送った。

ーーー
ところで、imaseくんの新曲、名前のない日々がむちゃくちゃ刺さります。これ、私の歌だわ。imaseくんが私の人生を見て、作って、歌ってるんだわ・・・  

ちなみに、歌詞の最後が
愛しき日よ
理由のないこの日に
名前を付けてしまった

なんだけど、この名前も分かるの、私。なんて言う名前か?それはね・・・

「更年期」
もしくは、
「中年の危機」
imaseくん風に言うなら、
「ミッドライフ★クライシス」
ーーー 

その2日後、コンサートで天使のようなナマimaseくんがこの歌をうたうのを聴いて、あれ、もしかしてこれは更年期の歌じゃないかも…?と気づいてしまったけど、コンサートの終わり近くでimaseくんがステージから下りてきて、まさに天使降臨!で、私のたわごとも天に昇っていくようだった。

希望という名の君




偶然は君につながり祝福を宇宙が歌うハッピーバースデー



2025/06/15

新しい歌

歌を聴きたくなる時と、ぜんぜん聴く気になれない時がある。

端的に言うならば、調子がいい時と悪い時ということになるのだろうけど、どちらの時にもそれぞれのよし悪しがあって、どちらかだけがいいとか悪いとかいうわけではない、ということが、齢五十にしてようやく分かってきた。

imaseくんの歌すら聴かずに過ごした2ヶ月あまりを経て、ようやく音楽が聴きたくなった。
歌なし期間にAmazon Music Unlimitedも解約してしまったので、YouTubeでimaseくんのMVプレイリストを聴くことにする。
そしたら、1曲めがユーミンとのデュエット(!)で、びっくりした。


鬱々としていた高校生のある時期、たしか「リフレインが叫んでる」あたりがきっかけで、ユーミンばかり聴いていたことがあった。
そして、「守ってあげたい」と「やさしさに包まれたなら」が私の心の歌になった。

だから、そうか、もしかして今この時のために、私はあの頃ユーミンを聴いていたのかな、と思ってしまった。

ところで、音楽が聴けなかった間はヨガも休んだのだけれど、その前しばらくは、お祈り+ヨガのヨガ道に励んでいた。
『教会の祈り』には、聖書から引用された祈りの言葉にかなりの頻度で「歌」が登場して、「新しい歌を神に歌おう」的なフレーズが、なんかいいなと思っていた。
(こちらのサイトによると、「新しい歌を主に歌え」は聖書に9回登場するらしい。)

何年前だったろう、鳥の歌を研究しつつ人間の言語の起源に迫る研究者、岡ノ谷一夫さんの文章を楽しく読んだことを思い出す。
人間は話すよりも前に歌った、言語は話し出されたのではなく、歌い出されたのだ、みたいな言葉に、そうか、そうなのか、と、けっこう洗脳?扇動?されてしまった。
こちらは24年前の記事だけど、いま読んでも、やっぱり面白い。

・・・というわけで、imaseくんである。

たくさんの「新しい歌」を聴きながら、そういえばimaseくん、もうすぐ札幌でコンサートだよな、と、ふと気づいた。
チケットはたぶんもう売り切れてるだろうけど、と思いつつチェックすると、な、な、なんと、まだチケットが買えるではないか。
しかもコンサートは、私の誕生日の前日・19時開始なのだ。
ユダヤ・キリスト教的には夕方から一日が始まるのだから、これはもう私の誕生日をお祝いするために、imaseくんが札幌に来て歌ってくれるんだ、と思うしかない。

数日前、「誕生日のプレゼント何がいい?」と夫に聞かれて「別にいらないよー」と答えたけど、こうなったらプレゼント権の放棄を撤回し、堂々と権利行使すべしと決意、最大限の甘い声でおねだりする。
いちおう「一緒に行く?」と確認して、「いや、一瞬考えたけど、僕はいいや」「うん、そうだよね、私もひとりのほうがいいし」というやりとりを挟んで、ぶじにチケットを確保。

はー、どうしよう、と、いろんな意味でいまからドキドキしている。

とにかく予習、と思って、imaseくんとユーミンの「プレミアム対談」も観てみた。
いや、これはもはや何と言うか、神々の対談、だ。
尊い、ってこういうときに使うんだ、とわかった。





同時性ネットラジオが担保して時差九時間で聴くラブソング 


2025/02/19

歌いながら歩いてきた

今年はカトリックの「聖年」にあたり、ルーチェさんはいつ私が通う教会に来てくれるかと心待ちにしている今日この頃。
先日のミサで2025年「聖年」の賛歌「希望の巡礼者」を歌った。


この歌を歌うのは何度めかで、歌うたびによさが増すなと思いつつ、ふとよみがえったのは、中学生の頃の記憶。

私が通った中学校はやたら合唱に力を入れており、ことあるごとに合唱して(させられて)いた。
校内合唱コンクールは一大イベント、全校集会(「千人集会」と称す、第二次ベビーブーム世代)でも大合唱、なんなら修学旅行でも、歌えそうな場所があればとにかく歌う。
札幌・中島公園の豊平館で、今ならたぶん許可が下りないであろう大人数で合唱したのは、いまや札幌市民になった私としては、ちょっと自慢できる思い出かもしれない。
「ヤンキー」がまだ各クラスで派閥を形成していた時代、合唱はたぶん、学校側の生徒掌握ツールのひとつでもあったのだろう。

そうして思春期のど真ん中で少なからぬ時間とエネルギーを合唱に注いだ私も50歳になり、音域は狭いし音程もあやしいしで人前でひとり歌うのははばかられるけれど、歌うこと自体はけっして嫌いではない。
私がカトリックに転会したのはコロナ禍の最中で、歌はおろか言葉を発することも制限されていたのが、制限がなくなり通常のミサが再開すると、歌われる歌の多さとバリエーションに驚いた。
とくに最近は、ミサの式文もいろいろ歌われるし、主の祈りや使徒信条だって歌われる。
こうなると私の合唱魂が刺激され、思春期なみのまじめさで歌いあげるので、最近ではミサが終わるとカラオケの後のようなすっきり感がある。

そんなタイミングで登場した「希望の巡礼者」、これがまさに中学生の頃の合唱曲を彷彿とさせるのだ。
あの当時、「大地讃頌」とか「モルダウ」とか「河口」とかヘンデルの「ハレルヤ」とか、はては「太陽がくれた季節」や「想い出がいっぱい」まで、時代も地域も信仰もごちゃまぜで歌いまくったのだけれど、そのなかに「ともしびを高くかかげて」という歌があった。


「希望の巡礼者」にもある「ともしび」がリンクして、この曲が思い出されたに違いない。
Youtubeで検索し、なかなかに複雑なメロディとやや唐突な「ともだちはなによりいいものだ」のラインを懐かしんで、ふと目に入った名前におどろいた。

「作詞:岩谷時子」

なんと、越路吹雪の数々の歌に歌詞をつけていた岩谷時子が作詞を担当していたのだ。

越路吹雪をテレビで観た記憶はないけれど、そのインパクトある名前は、これまた中学生の頃、何かの劇に登場したので覚えていた。
学生時代にバイトしたススキノのお店では「愛の讃歌」が定番曲で、マスターの伴奏でいろいろなお客さんが歌うのを聴き、そうこうするうちに私自身も越路吹雪のファンになり、「サン・トワ・マミー」は私の数少ない持ち歌のひとつになった。

そんなことを思い出しながら、あらためて「ともしびを高くかかげて」の歌詞を読んでみると、そういえばなんとなく聖歌のような雰囲気もある。
ともしび手に 高くかかげて
みんなで 歩いて行こうよ
そこにはいる 心かよう友だち
この道は世界の 遠い国から つづいてる
空へ灯をかかげて
私たちはここだよと 叫ぼう
ともしびが 消えた人には
みんなで 愛の明りを あげようよ

「ともしびを高くかかげて」作詞:岩谷時子、作曲:冨田勲 

 
ルーチェさんと仲間たち。天使がかなりガッちゃん(笑)
画像はカトリック中央協議会HPよりダウンロード可能




ふるさとの山に向かひて立つ吾のスナップショット父のまなざし



2025/01/22

エクレア(フィクション)

RNRの仲間と姪Sに捧ぐ

2年ほどエクレアのことばかり考えていた。
比喩でもたとえでもなくて、文字通りの意味で、エクレアのことを。


エクレアに疑いを持ったり迷ったりしたことはなかった。
まれに懐疑的な声が聞こえることがあっても、私にとってエクレアとの出会いは衝撃的で、エクレアに出会ってしまった後では、エクレアしかない、エクレア以外は考えられない、と思っていた。
もちろん、エクレア以上のものを私自身が生み出せるとも思えなかった。
だから、エクレアを私にプレゼントしてくれた彼女には、ほんとうに感謝しかない。
彼女は、私がお礼を言うといつも照れたように話題を変え、ゆかいな話で私を笑わせた。
2年間のプロジェクトの間、彼女をはじめとする仲間たちに、私はどれほど助けられたことだろう。

でも、エクレアを主軸とする製品を仕上げるのは、ほんとうに大変だった。
自分の力の限界を思い知り、仲間たちの仕事ぶりに、ときに焦りを感じ嫉妬すらおぼえた。
同期の彼が作るオプションパーツは、社外秘の定めにもかかわらず、異常にハイクオリティだったし、先輩の彼女が仕上げる部品は多彩で美しく、検品でいくつ部品がはじかれても、文句ひとつ言わず新たな部品を仕上げる、そのスピードと技には何度も驚かされた。

そして、私自身の病気があった。
プロジェクトを一時的に離脱することで、他ならぬチームのメンバーに負担がかかることは明らかだったのに、心配しなくていいよ、と皆が心から応援してくれた。
そんな温かい応援を背に、危険な手術ではないとわかってもいたけれど、それでも、「全身麻酔で開頭手術」という字面に不安がなかったと言えば嘘になる。
だから、手術前最後の飲み会の時に、先輩の彼がそっと渡してくれたお守りが、ほんとうに嬉しかった。
彼が家族と一緒に近所の神社で買ってくれたというそのお守りは、予定よりも長引いた入院の間、ずっと病室の机で私を見守っていた。

その後、先輩たちは引退し、私はプロジェクトに復帰した。
手術後の体調を皆に気遣ってもらいながら、無理せず時々は(ズル?)休みもしつつ、ようやく製品が日の目を見た時に皆で分かち合ったあの気持ちは、確かにかけがえのないもので、もしかしてこれが第二の青春というやつだろうか、と私は思ったのだ。

3月、何人かはプロジェクトに留まり、私を含む残りのメンバーはプロジェクトを去った。
私は札幌に戻り、間もなく仕事を辞め、製品のこと、そしてエクレアのこともしばらく忘れていた。

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私には4歳上の姉と3歳下の妹がいて、それぞれ2人ずつ娘がいるので、計4人の姪がいる。
父亡き後、岩手で一人暮らしをしている母の見守り用に作った家族LINEは、姪たちを交えた総勢8名のガールズグループになった。

2022年春の岡崎体育ワンマンツアー『実写版 クッキングばぁば』の時に、家族LINEで参加希望を募ったら、姉の方の姪が手を挙げてくれて、Zepp札幌で一緒にタオルを振った。
ふたりで小樽観光もして、姪はハマっているというガラスペン、私は理想のビールグラスを探し回ったのもよき思い出で、その時に買ったゴルフボールサイズのグラスは、私のビール生活に不可欠の相棒となっている。

今年6月、岡崎体育ホールワンマンTOUR『盆テク博覧会』のツアー最終日が札幌に決定すると、神奈川在住の妹から、姪が行きたがっていると連絡があった。
私は、プロジェクトの出張でためたマイルの出番だ!と思い、東京―札幌の往復チケットを姪の名前で予約した。

偶然にもプロジェクト仲間の一人が勤める大学に通う姪は、一人旅はおろか、一人で飛行機に乗るのも初めてだというので、すこし心配したけれど、札幌で行きたいところはある?と聞いたら、「ストリートピアノを弾きたい」というので驚いた。
小さな頃からずっとピアノを習っており、数々の発表会やコンクールに出場してきたことは知っていたものの、私の妹に似てどちらかと言えばシャイで、ストリート系よりもインドア系なのだろうと思っていたからだ。

ライブ前日の12月6日、新千歳空港で出迎えた姪は、サックスブルーのコートにリュックと小さなスーツケースの素敵なお嬢さん、にもかかわらず、羽田空港にフリーピアノがあったから弾いてきたんだよ、と嬉しそうに言うので、またもや驚く。

札幌駅に着いたのは16時頃、姪がお昼ごはんを食べていないというので、早めの晩ごはんにしようと、すすきのに新しくできた商業施設へ直行する。
じつは、この施設に行くのは私もはじめてで、とりあえず札幌だしスープカレーかなとお店に向かうと、独立した店舗ではなく、フードコート形式になっていて、高校生の制服集団(こわい)がいたりでちょっとがっかり。
気を取り直してカレーを(私は瓶ビールも)楽しみ、食べ終わった後にチラシを眺めていると、なんとこのお店、全国チェーンで姪の住む神奈川にもいくつか支店があるではないか!
・・・まあ、美味しかったからいいか、と、私はビールを飲み干し、姪は楽しげに笑う。

そしていざ、すすきの名所ノルベサ(注)を目指す。
このビルの地下1階にストリートピアノがあり、まさに今、誰かが弾いているピアノがビルの吹き抜けに響きわたる。
姪とふたり肩を寄せて、先客ピアニストの演奏を眺めているうちに、なんだか私もドキドキしてくる。

しばらくして先客の女の子が演奏を終え、そそくさ荷物をまとめ立ち去るのを拍手しながら見送ると、姪は迷いなくピアノに駆け寄り、自分のリュックから楽譜を取り出す。
カレーを食べている時に、姪が自分で譜面をおこしたんだよと見せてくれた、あの楽譜だ。
「ど、動画は撮る?」と私もテンパりながら姪に聞くと、うん、と姪は自分のスマホを私に手渡し、やおら態勢を整えて、すぐに演奏開始となる。


時折はずれる音にもキュンとなる。
ああ、やっぱりエクレアはいいな。うん、エクレアがいい、エクレアでよかった!

余韻に浸る間もなく、姪はいそいそと楽譜を入れ替えて、2曲めに向かう。
ラヴェル作曲「ソナチネ」第2楽章、姪が大好きな作曲家とのこと。



たしかな「好き」が伝わる大人っぽい演奏が、すすきのの街に響く。

翌日のライブでは、最後に生「エクレア」を聴くことができて、すごくよかったのだけど、体育さんの楽曲のなかでも3本の指に入る名曲「宇宙と長野」が聴けなかったのが、すこしだけ残念だった。
長野にいる星が好きなあの子は元気かな・・・



(注)ノルベサ:すすきの近くの商業ビルで屋上の観覧車が名物。飲み会の一次会と二次会の間などに行くのがオススメ。私を訪ねて札幌に来た人はもれなく一緒にこの観覧車に乗ることになる。

なお、ノルベサ的ネーミングは道民の大好物であり、サッカーのチーム名がコンサドーレと決まった時には、私をはじめとする内地から来た学生の間に静かな衝撃がさざなみのように広がった。

また、私が友人と一緒にルームシェアをしたマンション「ラ・ムーネ・ミ」の内見をした際、不動産屋さんに「名前の由来を当てたら仲介料タダにするよ」と言われ、むちゃくちゃ考えて「フランス語かイタリア語か…」とか言ってたら、答えは大家さんの名前がまさかの「ミネムラさん」で、私と友人は「道民、なまらわやだべや・・・」と思ったのだった。


2025/01/02

ゆらゆら帝国

私がゆらゆら帝国を知ったきっかけは、友人の形見分けでもらったCDだった。
彼がおもしろいと思ったものなら信頼できるな、と思ったのだ。
ゆらゆら帝国の音楽は、同じくその時にもらってきた舞城王太郎の処女作とともに、当時の記憶と渾然一体となって、いまも私の一部を形作っている。

数日前Xのツイートで、ゆらゆら帝国の「えげつないほど高音質」なライブ集の動画リンクを見かけた。

大晦日は23時におふとんに入って、ちょっとだけ眠ったけどすぐに目が覚めてしまい、いろいろ活動して、お腹が空いたので、朝6時に昨日の残りの鮭のパイ包み焼きを温め直して朝ごはん、そしたらなんだか眠くなったので、ソファをベッドにしてもぐり込む。

で、いくつか動画を見たりして、ふと、ゆらゆら帝国のことを思い出した。
新しい年を迎えるのにふさわしいかもと思い、プレイボタンをクリック。


(インタビューがむっちゃおもしろい〜)


もう、イントロからしてなつかしい。
ぜんぶ覚えているし、なんならぜんぶ歌える。
そして、CD音源だけを聴いてきたので、ライブが新鮮だ。

と思っていたら、曲目が「ゆらゆら帝国で考え中」になり、そういえば、ライジングサンで生歌を聴いたんだった!と思い出す。
「だいたい俺は今3歳なんだけど2歳のときにはもう分かってたね」のくだりで、それまでに何度も聴いた歌詞なのに、ナマで聴いたらむちゃくちゃ可笑しくて大爆笑したのだった。

ライジングサンに集まる人たちの足元に装置をつけて発電したら、すごいエネルギーになると思う!と、けっこう真顔で語っていた、彼のことを思い出す。


あけましておめでとうございます


いつだったか彼が「40歳過ぎたら感受性なんて無くなるよ」と言ってて、「いやいやいや、そんなわけないじゃん!」と、言い合いになったことがある。
あれから四半世紀がたった今、私は彼に実感をこめて言いたい。
40歳過ぎたら、中年の危機やら第二思春期やらで、感受性は爆上がりだよ!

👇この番組の38分頃〜「中年の危機」の話題、私を個人的に知る人にぜひ観てほしい。
 ここで伊集院光が話していること、これ、私です!ほんとにそうなんです。。。





四十を十年過ぎても感受性ってまだあるみたいと彼につぶやく



2024/11/16

隠された十字架/太子の少年/エンド・オブ・ライフ

奈良・天理への観光&学会旅行には、文庫本を3冊持っていった。
退職前の出張にはギリギリまで荷物を減らしていたので、Kindleタブレット1つだけだったけど、今回はスーツケースがあるので、つい欲張ってしまった。
でも、旅行から戻ったら、文庫本も一緒に旅してきた顔になっていて、それも悪くない。


梅原猛『隠された十字架』新潮文庫、改版1981年

『日出処の天子』誕生のきっかけになったという本書、聖地巡礼の準備にあたり、この本を外すわけにはいかない。
旅行の1週間ほど前から少しずつ読み始め、天理のホテルにチェックインした後、法隆寺を訪れる前夜に読み終わった。
そういえば、梅原猛の著作をちゃんと読むのは初めてだったかもしれない。

最初は、聖地巡礼のテキストとして、半ば義務感からページをめくった。
でも、その独特な口調に乗せられるように、気がつけばラインを引きまくり、随所にしるしを付けて、わからない言葉をメモしたり、いやはや、びっくりするほど面白い。

「太子よ」のリフレインが、論文とも小説ともつかない世界に朗々と響きわたる。
なるほど、『日出処の天子』がこの作品を契機に生まれた理由がよくわかった気がした。
天才同士の化学的な連鎖反応、みたいなことなのだろう。


佐々木良『太子の少年』万葉社、2023年

この本、たしかAmazonのおすすめで見つけて、見本ページの「令和奈良弁訳」をいくつか見た後、すぐに近くの紀伊國屋書店の在庫を確認し、全3巻を購入した。
本書はその第2巻、聖徳太子の歌が一首掲載されている。

こんなに楽しくおしゃれでナウでヤングな万葉集は、読んだことがない。
カフェあたりでうかつにパラパラめくると、つい吹き出してしまってあぶない。
古典と現代をリミックスした愛すべき名作たち、『なんて素敵にジャパネスク』、『桃尻語訳 枕草子』、『いいね!光源氏くん』の系譜に連なる作品として、堂々の殿堂入りを果たす。
装丁もデザインも素敵で、わがやのインテリアとしても、いいアクセントになっている。

コロナの特別給付金10万円で出版社を作った作者・佐々木良さんのお話も、またすごい。


佐々凉子『エンド・オブ・ライフ』集英社文庫、2024年

佐々凉子さんの名前をはっきり認識したきっかけは、こちらの記事だったと思う。
書名は目にしたことがあり、年齢も近く、脳腫瘍を患っているとのことで気になっていた。

『太子の少年』を買いに行った紀伊國屋書店で、9月1日に亡くなった佐々凉子さんの著作が平積みになっていた。
そもそも学会では、友人が発表するパネル「何が「ケアする人」を支えるのか」に参加する予定だった。
そこに何かしらのつながりがあるようで、きっと縁なのだと思い、本書を手にとったのだ。
旅行中に読み始め、最終日の朝、ホテルのロビーで読み終わった。

この本の主役、森山さんは「二〇〇人以上を看取ってきた」訪問看護師で、著者の佐々さんとは在宅医療の取材を通じて知り合った友人同士だが、四八歳で「すい臓がんを原発とする肺転移」との診断を受ける。
「予後は短ければ半年」という森山さんは、「実際にがんを患った患者本人から見た実践看護の本」の共同執筆を佐々さんに依頼する。
「僕はあきらめていませんよ」「僕は生きることを考えてます」と語る森山さんの、それからの最期の日々が、佐々さんの母親をはじめとする何人かの姿と交錯してゆく。

看取る人が看取られる人になる、それは太陽が昇っては沈むように、咲いた花が散って季節が移り変わるように当然のことなのだけれど、それと同時にそれぞれが一度きりの、決してやり直しのきかない出来事でもある。
この本を読むことも、きっとある種の看取りであって、こうやって予行練習のようにその時の準備をしているのかもしれない。
そう思った。



朝ヨガ帰り、以前住んでいたマンション近くにて



あてのないおみやげ二つくたびれたスーツケースにつめて家路へ



2024/10/21

カオス/0.5の男/トラブル・バスター


先週、散歩していたら目の前をふわふわ横切る白いもの、そう、雪虫を見つけた。
まさか、いくらなんでも早すぎるよね、まだ降らないよね、と言っていたら、昨日の早朝、窓の外にはパラパラ降る白いもの、これは雪・・・ではなくて、雹だな、うん。
その後すっきり晴れたので、自転車で出かけたら、歩道の隅に白く積もっている。
降ったのは雹だったけれど、積もってしまえば、それはもう雪のたたずまいなのだ。
そして、ニュースを見たら、やっぱりあれは「初雪」とカウントされたらしい。

そんな初雪の日にNetflixで観た映画が、最近観たなかでも抜きん出て面白かった。
というわけで、個人的な最新Netflixヒット作を紹介したい。


『カオス』

現代を舞台にギリシア神話の神々が暴れまわるごきげんなドラマシリーズ。
演出も音楽もオシャレでかっこよく、安いマフィア風ゼウスとか、ウィットに富んでいる。
第1話を観て、うわーこれはすごい!と思い、すぐさま宗教学仲間ふたりに「ぜひ観てください!」とメッセージを送った。
そう、すごーく面白かったのだ、第1話は。
でも、第2話は途中で寝てしまい、第3話にはまだたどりつけていない。

いまのところ私の結論は、神様モノではアニメ『こねこばくはつ』が傑作だということ。
こちらは夫がまた変なアニメを観てるな、と思って最初はおざなりに観ていたのだけど、回を追うごとに面白くなって、最終回は釘付けになり、なんなら感動してしまった。

というわけで、『カオス』は、もう一回挑戦してみようかな、そして『こねこばくはつ』は、最初からちゃんと観直してみようかな、と思います、はい。


『0.5の男』

夫の日本語練習のために、最近は日本モノを字幕付きでいろいろ観ている。
『不適切にもほどがある!』は過去イチ盛り上がったし、『殺意の道程』も楽しかったな。
そんなわがやにおける最近のヒットが、『0.5の男』。
主人公の松田龍平がリアルながらもファンタジックなひきこもりで、オンラインゲームの感じは、なるほどこんな世界なのか、と勉強になった。
姪っ子が可愛いし、ハウスメーカー担当者の井之脇海がまたいい感じで、全体的に穏やかなホームドラマなので、日本語練習にもぴったりだった。



わがやの土日の夕ごはんはたいていピザで、ピザのお供に何を観るかは重要テーマとなる。
土曜日はドイツの時事コメディショーを観るからいいとして、日曜日に観るものがいつも難しく、私と夫の趣味が重なるジャンルで、食事中なのでグロすぎず小難しすぎず、できれば笑えるといい、となると、なかなか悩ましい。
少し前までの定番は長きにわたって『ビックバン★セオリー』だったけど、残念ながらもう全部観てしまったので、ここ最近はいろいろ捜索中なのだ。

そこで見つけたのが、このスウェーデン映画。
スウェーデン映画ってあまり印象がないけど、ノルウェーにはヘンで面白い歴史モノがあったり、いや〜な感じのミステリーがあったりするよね、などと話しながら、「コメディ、アクション、犯罪」のタグがついているこの映画に決めた。

観始めてから程なくして、お、これは当たりかも?となる。
スピード感があって、展開にもひねりがあり、主人公とヒロインがチャーミングで、ちゃんと笑える。
犯罪が絡むけど、血も暴力も最小限で、家族ドラマも恋愛模様も、絶妙にちょうどいい。
途中で「もうこれはハッピーエンドに違いない」と安心しつつ、でも最後までどんなオチになるのかワクワクしながら、そしてラストは安定の堂々たる大団円で、大満足だった。

それにしても、このヒロインの警官、なんかすっごく見たことあるんだよなあ。
知り合い?それとも有名人に似ている?もしわかった人がいたら、教えてください・・・


ピカピカのスーパームーン



ゆるゆると歩く無職も五か月めナナカマドの実の黄色い季節



2024/07/20

imaseくんとPumuckl

imaseくんの歌声を聞いていて、ふと、あの子のことを思い出した。
Pumukl、日本語では「プームックル」が定訳になっているけど、私としては「クル」と「ケル」の中間あたりの音で発音したい(と思いつつ、以下「プームックル」)、あのコボルトくんのことを。

ひさしぶりにプームックルに会いたくなって、さっそく検索、出てきた動画を見ていたら、あれ?こんなお話あったかな?
タイトルを見ると「プームックルのあたらしいおはなし(Neue Geschichten vom Pumuckl)」とある。
な、なんですと?
あわててさらに検索して、それが2023年10月に放送された新シリーズだと分かる。

プームックルは、エリス・カウト(Ellis Kaut)原作の児童文学から誕生し、1982年にテレビシリーズとなって大ヒットした、ドイツ生まれのキャラクターだ。
当時8歳の私が、もしドイツに住んでいたとしたら、きっと夢中になっていただろう。
あらすじは、こちら↓で読んでほしい。

私が実際にプームックルを知ったのは10年ほど前、あっというまに大ファンになった。
インターネットで全話観て、テーマソングも歌えるようになったし、ファンサイトもちょくちょくチェック、DVD全巻セットはけっきょく2パターン入手した。
数年分の私のスケジュール帳は、ネットに落ちていたプームックルのイラストを印刷してデコったものだったし、コロナ禍でストレスを抱える子供のためのパンフレットにプームックルが登場した時には、プリントアウト&ラミネートして、職場の机の前に貼っていた。

それなのに、新しいシリーズが出ていたのを知らなかったなんて、不覚にもほどがある。

プームックルはとにかくよくしゃべるし、韻を踏んだり言葉遊びが大好きで、しかもしょっちゅう言い間違いをするのもおかしい。
クレヨンしんちゃんから下ネタを減らした感じ、と言えばちょっと近いかもしれない。
私自身、プームックルで覚えた言葉や言い回しがけっこうあって、ドイツ語学習者にも、初級から上級までぜひおすすめしたい。

プームックルの声を担当しているのが、ハンス・クラリン(Hans Clarin)というなかなか渋い男優さんだと知った時には、驚いた。
そう、このクラリンさんの独特な裏声が、エーダー親方やまわりの人たちのバイエルン訛りとあいまって、観れば観るほどクセになるのだ。

2023年版の新シリーズ、チラチラ横目で観たかぎりでは、1982年版のセットや雰囲気をほんとうによく再現していて、でも、ちゃんと現代のミュンヘンが舞台になっているのが、すごくよい。
しかも、プームックルの声を演じているのがコメディアンなのだけれど、驚いたことに、AIを使ってオリジナルのクラリンさんの声を重ねているのだそうで、確かにほとんど違和感がないのだ。

でも、新しいほうはお楽しみにとっておくとして、まずはオリジナルでプームックルを紹介しておこう。


ファルセット+かわいい、で、imaseくんからプームックルに繋がったことがわかってもらえるだろうか。

プームックルの日本語吹き替え版ができたら、ぜったいすっごく人気が出ると思うのだ。
そうだ、imaseくんに吹き替えを担当してもらったら良いんじゃないだろうか・・・と、妄想が広がる、真夏の午後である。

Pumucklフォントも持ってる(日本語が出ないのが残念)




ケンカして仲直りして朝ごはん完璧なゆで卵ほおばる