引っ越して、半年が過ぎた。
もう、のようでもあり、まだ、のようでもある。
ここでの暮らしにもすっかり慣れて、
不平不満はいろいろと、やまほどもあるけれど、
長居できるカフェや、歩いてすぐのおいしいパン屋さんを見つけたり、
お気に入りスーパー系列の新しい店舗ができたので、通っていたら、
「ロイヤルカスタマー」としてエコバッグをもらったりして、
こまごまと楽しいこともある。
最近は、ちょうどいいお出かけ先も見つけた。
電車で一本、乗り換えなしでいける桜木町の駅、
そこから横浜・みなとみらいのあたりをうろうろするのだ。
横浜の街は、つくりが大きくて、観光客が多いところとか、
歩いていると気分が上がってくる感じが、ちょっと札幌に似ている。
あと、一度だけ行ったことがあるトロントにも。
つまり、わたしが住みたいなと思える街、ということだ。
いまのところ、いちばんのお気に入りは大さん橋。
正式名称は「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」。
さん橋の上はウッドデッキ、内部の施設にも木がふんだんに使われている。
上の部分は「くじらのせなか」、内部は「くじらのおなか」という愛称があるらしい。
天気のいい午後に「せなか」をちょっとお散歩して、対岸のビルや観覧車を眺め、
そのあと「おなか」でうろうろしているうちに、夜景がはじまる。
よく晴れた土曜日、はじめての結婚記念日の記念でみなとみらいへ行った。
オクトーバーフェストを横目に見つつ、中華街をかすめて、
くじらのせなかとおなかを歩き回った。
日々の不平不満も、潮風に吹かれ、泡になってはじけるような一日だった。
毎日を旅するふたりつなぐ手にみなとみらいの桟橋の風